和泉響の東京風流記

東京での日々の趣味、雑学をエッセイに。

夜の関帝廟に参拝


ちょっと時間があったので、横浜中華街で夜の関帝廟に参拝してきました。

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関帝廟とは、中国の神様「関帝」を祀った場所です。

三国志関羽が、民衆の人気から神格化され、ソロバンを作ったという逸話もあって、商売の神様になりました。


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本殿は撮影禁止でしたが、外観は写真OK。

とにかく華やか。


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狛犬かな?かわいい。


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自販機で入場チケットを買って参拝という、
超システマチックな参拝。

あ、新しい、、、。

 


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入場チケットと一緒に買った線香を、いくつもの、こういう線香立てに立てて、本殿では床にひざまずいてお参りします。


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※参考資料。こういう姿勢で

最後は一本百円でローソクを買い、火を灯して願い事をしてきました。
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B級ホラーのワンシーンみたい。


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とにかく細部な造りが凄く、夜はライトアップされてめちゃ荘厳でした。

 

中華街に行ったらぜひ寄ってみて下さい。

ワクワクしますよ😊

横浜関帝廟のHP

横浜関帝廟 - 横浜中華街・関聖帝君を祀る廟

 

 

Kindleアンリミテッドがすごい


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Kindleアンリミテッド読み放題がすごい。

元々わたしは、紙の本が好きでした。

というか今も好き。愛情すら持っています。

 

本当に好きな本はデータでなく、実感のある触れる物として、手元に置いときたい派。

 

ただ現在、ネット上には多様な、漫画を含めた本の読み放題サービスがあります。

じっさいのところ、自分に必要な本かは読んでみるしかない。

そして、何か違った要らない本たちは、圧倒的物量で部屋の邪魔物になっていきます。

売りゃ良いんですが、忙しい日常では手間になり、また正直休みを使って本屋さん巡りも大変なのが実情。

ネットで古本一冊欲しくても、ちょっと手数料で躊躇したり。

けれど、ベストセラーになりすぐに廃れるような本には正直興味がなく、今までは読み放題サービスのラインナップを見て、自分は要らないと思ってました。

 

しかし、Kindleアンリミテッドは登録後30日間無料、という事で、試しに入会したら、ラインナップが桁外れに豪華でした。

漫画新世紀エヴァンゲリオン


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あらゆるジャンルの雑誌。

小説ならドストエフスキーまで読み放題なのは、正直驚きました。

漫画は全巻無料ではないのもありますが、面白ければ続きを紙媒体で買えば良い。

必要な本と要らない本を分ける、サンプル的な感覚で使えます。

興味ないなら解約したれ、と思ってましたが、月額980円なら、余裕で元取れます。

 

わたしはいま、光文社のフォークナー「八月の光」を読み進めています。


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このあとはコンラッドの「闇の奥」を読む予定です。

で、本当に好きだったら、紙の本を書店で手に入れます。何度も読み返す用に。

 

漫画なら、


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金色のガッシュ!!


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静かなるドン

といった名作が目白押し。

正直多すぎて検索しきれません。

 

わたしは喰いタン読んでます、好きなんですよ、寺沢先生の漫画。


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200万冊以上読み放題で、好きな本がないわけがない。

 

信長公記」といった資料的な本さえ大量に。

 

もうすでに、100円の古本なら、1か月で2万円以上はかかるペースで、読んでます。

スマホですが、読みやすい。

最強のコストパフォーマンス。

 

これは、凄すぎる。

 

 

 

 

春のワカメ(磯野じゃないよ)

春は海藻が美味い

東京は三月に入り、少しずつ春の足音が聞こえてきました。

昔から三寒四温というとおり、寒い日と穏やかな日が交互に来ているような毎日です。

春は海藻類が美味く、最近は毎日のように、わかめや昆布の刺身を、ポン酢とわさびで頂いてます。

スーパーに行くと、けっこう売れていて、数が少なかったり。隠れ海藻ファン、あんがい多いなあ、と一人笑っています。

海藻って実は、日本人だけしか消化吸収できないんですよね。

[「海藻を分解できるのは日本人だけ」など 最新研究でわかった日本人の驚くべき体質 (1/3)| 介護ポストセブン

海外では、海藻はシーウィード(海の雑草)として漁の邪魔物扱いされています。

しかし、四方を海に囲まれた日本人は、海藻もありがたく頂き、日々の糧としたのですね。

奈良の正倉院に保管されている古文書「正倉院文書」には、わかめが給料として渡された記録も残っています。

わかめが給料、、、ちょっと嬉しくない。

まあ、それくらい大事にされていたと。

神様に神撰としてお供えもされていました。

じっさい、海藻は日本人にとって、味の故郷です。

昆布出汁がなかったら、世界に受ける日本食はなかったでしょう。

長い時間をかけて、海藻を消化できるよう、環境に適応して進化していった日本人だからこそ、作り上げられた味なのかも。

 

そんな事を考えつつ、今夜も風呂上がりに若布(わかめ)で一杯。





穏やかな夜です。

 

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ラピスラズリ、瑠璃


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ラピスラズリを手に入れました。

 

深みのある青が実に美しく、気にいっています。

 

パワーストーンというのは、一時的なブームを繰り返すオカルトチックな物だと、興味のない方々は思われますが、人が石を信仰した起源は古く、古代エジプトにまで遡ります。

 

人類が装飾、ファッションに目覚めた時点で、色鮮やかに輝くある種の石たちは、人の生活に取りこまれていきました。

 

特にラピスラズリは、古くから珍重され、起源前七千年前の新石器時代インダス文明期のビーズが見つかっています。

 

ファッションはその頃からあったんですね。

 

古代エジプトでは「聖なる石」とされ、ファラオや神官階級しか身につけられない時期もあるほど、大事にされてきました。


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(これは模造品ですが、ファラオのミイラの青い部分にはラピスラズリが使われています。)

 

というのも、ラピスラズリは色々な成分が合わさってできた石で、ラズライトソーダライトといった青に、パイライトの金やカルサイトの白が複雑に合わさり「夜空の星の色」「天空の破片」などと呼ばれる美しい模様を作り上げます。

 

昔の人は、手の届かない夜空の一部が、降ってきたのだと想ったのですね。

 

それを手にしたいと願っていました。

 

日本でもラピスラズリは貴重な石とされ、仏教の貴重な宝、七宝(しっぽう)の瑠璃とされます。

 

民芸品の七宝焼きは、この七宝を模し、文様にも取り入れられ、庶民でも手に入るようになりました。

 


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さらに、ラピスラズリは顔料のウルトラマリンとなり「光の画家」といわれたフェルメールの「フェルメール・ブルー」として美術史に残っています。


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(青がウルトラマリン、つまりラピスラズリを水に溶かした絵の具。めちゃくちゃ高かったらしいですよ)

 

わたしはパワーストーンの、何とかの力が手に入る、という効果には中立的な立場を取っています。

そういう事もあるかも知れないし、ないかも知れない。

 

現実的観点から見れば、石はただの石です。

 

しかし、あまりに美しい石に人は惹かれます。

 

たとえば最上級のダイヤモンドなど、ただの石に大金をはたくように。

 

そこには美的価値以外の、歴史が作り上げた想いもあります。

 

男女の仲を繋ぐ指輪としてダイヤモンドが尊ばれるのは、石の美しさ以外に、人が「最も貴重なものを渡す」という想いをのせた営為の結果でしょう。

 

その念(はしょりますがユング心理学シンクロニシティ的な)あるいは想いが、ただの石に意味をもたらす。

 

呪いのホープダイヤと呼ばれる、スミソニアン博物館に展示されているブルーダイヤは、持ち主が常に没落したり、不幸な目に合う事で有名です。


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偶然の積み重ねか、はたまた何かの力なのか。

人は美しい物に意味づけします。

その結果がパワーストーンなら、石に力はあるし、ないともいえる。

 

しかし、想像力を喚起するという点では、石にはたしかに力があります。

 

誰もが知るジブリ映画「天空の城ラピュタ

その要となる、シータが胸につけた飛行石、あれはラピスラズリです。


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ラピスラズリがなかったら、おそらくラピュタは生まれなかったでしょう。

そう考えたら、たしかに石は人の想像力に訴える力があり、わたし達の生活の中に、今もなお影響を及ぼしています。

 

本来なら、ラピスラズリはここまで安く手に入る事はない宝石でした。

 

ラピスラズリは、かつては、ほぼアフガニスタンでしか採掘できない貴重品であり、その希少性から宝石扱いされてきたのです。

 

しかし、そのアフガニスタンで内戦が勃発。


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政府は、軍費をまかなうために、国家資源であるラピスラズリを大量に、安く他国に流し始めます。

その結果、価値は暴落し(結局、美的なものって希少性やブランドが値をつけるんですよね)

誰でも手に入る値段になりました。

 

さらに、エドガーケイシーという、かつて「スプーン曲げ」で一躍テレビの人気者になった超能力が、ラピスラズリを力の媒介にしていると答え(じっさいにはスプーン曲げはトリックであり、ラピスラズリソーダライトだったという説があります)日本のオカルトブームの中で、需要を満たすため、ハウライトという石を瑠璃色に着色したり、粉末状のラピスラズリを練って形にした安価な物が出回りました。

 

本物じゃない石は、色落ちしたり、やはり合成であるゆえ、美的価値に欠けます。

 

そうしてラピスラズリの本来の価値はさらに下がりました。

 

哀しい変遷を辿ったラピスラズリですが、そのおかけでわたしにも手に入る値段になったあたり、複雑な心境ではあります。

 

しかし、やっぱり綺麗だなあ。

 

手に入って良かった。

 


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明日からまた頑張ろうと思います。

 

これもパワーストーンの効果なら、ヨシ!

 

あなたも、好きな色の好きな石を手にいれて見ませんか?

 

それを間近に見て、日々を楽しむ。

 

パワーストーンも悪くないですよ。

 

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平和島骨董まつり雑感、陰翳礼賛、購入品

前回の記事

2021年度3月、平和島骨董まつり参加 - 和泉響の東京風流記

平和島骨董まつりのHPです。

日本国内で最も古い室内骨董イベント 伝統と信頼の「平和島骨董まつり」主催 株式会社骨董市

 

平和島骨董まつりに参加した雑感です。

明治期の文豪、谷崎潤一郎は「陰翳礼賛」の中で、日本人は光より陰の中に美を見ると記していました。

まだ電灯がなく、蝋燭の暗がりの中で生活していた時代、かすかに揺らぐ火に照らされた物の陰翳に、美しさを見出し、長くそれが日本人の美意識の根源であったと。

西洋は汚れなき煌びやかさを美と見、日本人は汚れさえも引き受けて美を見出す。

 

わたしは民族の美意識は、生活の根源ではないかと考えています。

煌びやかさ、華やかさを美徳と見る米国人は、ハリウッド映画に見られるようにタフで、前に出て、確固とした主張をする事が良しとされる。

一方、日本人は陰の中にある美しさ、一歩引いて調和を保ち、謙虚である事が美徳とされる。

 

その価値観が現代社会でもはや通用するのかは疑問ですが、経年によるくたびれ方を風格と感じるのは、日本人の特性かも知れません。

アンティーク、ビンテージ、骨董に限らず我々は長年大事に使われた物の、手入れされたのちに残る汚れにさえも美を感じ珍重します。

たとえばデニムジーンズのように。

 

おそらくそれが、千利休の提唱した茶道の「侘び寂び」に通じているのではないかと思いました。

陰、光に隠された部分にこそ美を見出す。


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西洋のアンティークはその点、古物でありながらも純白の皿、瀟洒な装飾品など、明らかに陰を消し光を保つ事を大事にしている。


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わたしは会場でかなり若い方(三十代なかばですが)に属していました。

若い方々が骨董に目を向けないのは、現代の西洋化に伴い、陰翳の美しさが忘れられているからかなあ、と考えると、少し寂しい気になります。

 

それは東京の表参道の、現代美の最先端といえるブランドショップが並ぶ、清潔で華美で誇らしげなビル群が並ぶ通りと、そこを行く人々のアメリカナイズドされた表情を眺めつつ、てくてくと歩いていた時に感じた寂しさと、どこか似ていました。

 

そこにはある美しさは、もちろん美は価値観ですから優劣はないのですが、美しい夕焼けを見た時のような、本当に綺麗だとわたしの日本人的感性に訴える、少しだけ哀しみを帯びた美がなかったのです。

まあ当たり前ですが。

 

わたしの審美眼はとうぜん稚拙ですが、逸品を見て真に心に来る感動を追いかけようと思いました。

 

 

追記。
骨董まつりで購入したもの。


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幸兵衛窯、伊賀焼の新佳三さん作のぐい呑二点。

本当は一個だけ買うつもりだったのですが、

「一点三千円、二点なら五千円だよ」といわれ、値引き交渉してしまい四千五百円で買ってしまいました(^_^;)

 

どちらも作家物で、新品なら一万五千円〜二万ほどします。

 

安く良い物が買えて、おまけに酒が美味い!

骨董最高!

 

機会があれば、ぜひ参加してみてください😊

2021年度3月、平和島骨董まつり参加

平和島骨董まつりさんのHPです。日本国内で最も古い室内骨董イベント 伝統と信頼の「平和島骨董まつり」主催 株式会社骨董市


日本で最も古いと言われる、東京「平和島骨董まつり」に足を運んできました。

職場は、会場の東京流通センタービルにほど近く、骨董市未体験のわたしは、仕事の合間にどんなものかを拝見しに行った次第。

最近、自分のなかで主題としている「アメリカ文化が流入してくる前の日本の美」があるのではないかと考えたのですが、

じっさいは単なる好奇心です。


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会場は東京モノレール流通センター駅」目の前の流通センタービル。

駅で降車される方々が多く、中には走ってホームを出る人もいて「ううむ、これは、今骨董がブームなのか、こんなに大勢の客が大挙したら、良いものなどもはや残っていないかも知れん」などと考えていたら、

単にサラリーマンの人たちでした。
嗚呼、企業戦士。

 

会場は東京流通センタービルの二階、常連のダイレクトメールがない人は、受付の紙に住所や氏名を記入して中に入ります。

そして胸をときめかせ会場内へ。


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全国から集まった古物商の方々が、店を並べられております。


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アクセサリー。


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かんざしも美しい。


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値段は本当にピンからキリまでです。
数百円から、


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尾形光琳の墨入れ、120万。

漫画「美味しんぼ」で一躍有名になった、海原雄山のモデルであり「美食倶楽部」を経営しながら陶芸家でもある

北大路魯山人の器など。

ピンからキリすぎる上に、値札が貼られていない商品もあって、そこは交渉、値切りしだい、会場のあちこちで値切る声が聞こえて、そのやり取りも楽しかった。


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刀剣のつば、毛筆、洋食器、組ひも。中には鎖鎌も有りました。


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ううむ、これはアンティーク。のらくろ

 

本当に多種多様、普段生活の中で見向きもしないものに高値がつけられている事もある。

ここに来て、わたしは「物の価値」とは何かを考えました。

今の生活の中で、ふだん使っている物のどれに価値があるか、人が美を見出し、それを欲しがるかなんて、ちっともわからない。

時代が過ぎゆく中で残るもの、残らない物の違いって何なのでしょうか。

しかし、間違いなく逸品は美しい。

眼福でした。

 

機会があれば、参加してみてください😊

 

 

 

おまけ



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多くの日本人を育てたこれも逸品。

2冊100円。

ある意味、真に価値あるアンティーク。

 

今回来場して思ったのが、外国人の方々が多い。

おそらくわたしが来場者の中で一番若かったのですが、日本的な物の良さを、果たしてこの異国の人たちほどわかっているだろうか、と自問しました。

忘れ去られていく本来の日本。

それを忘れないために、わたしは次も来場しようと思います。

次回は5月開催、年に4回「平和島骨董まつり」はあるそうです。

 

実に楽しい時間でした。

骨董まつりに参加した雑感に続きます。

平和島骨董まつり雑感、陰翳礼賛、購入品 - 和泉響の東京風流記

 

 

 

 

 

 

新潟イン原宿!



原宿は若者の街で、オシャレで、流行に敏感な人が集うらしい。

そんな中、わたしが心惹かれたのは、

「新潟アンテナショップ」

いわゆる、土地の名物をPRとして売る店です。

 

新潟と聞いてあなたは何を思い浮かべますか?

わたしは米。

一もニもなく米。

米といえば?

 

日本酒。

八海山を始め、やっぱ新潟は日本酒美味いよね〜!

 

わたしはシャレオツな原宿で、ブランド服やシャレオツな雑貨には目もくれず日本酒を漁るのであった。

 

まずは


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真野鶴の純米酒

すでに飲んでますが。

この春に合わせて醸造された新酒らしく、桜の瓶がなんとも可愛らしく、見てるだけで酒が美味いという無限ループに陥ります。
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かわいい


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うーん、、これぞ日本。

 

新潟の酒は基本辛口ですっきりしてる印象ですが、これは辛口の中に甘みがある。

くどさや濁りがないのが、新潟の酒なのかなと。

米が美味い所は酒が美味い。

 

次に、

 


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新潟県内限定販売と銘打たれた、

「高千代」の純米吟醸

 

最近は物を買う前に、ネットで調べる癖がついて、、、あんまり良くない気はしますが。

その中で、評価の高かったこちらを。

ラベルに「新潟県内限定無ろ過無加水」との表記。

日本人は限定に弱いらしいですがどうでしょう?

わたしは弱いです。

日本酒につかわれる米は限られていて、山田錦など高級なものはそれ自体がブランドになるのですが、こちらは希少種「一本〆」という米が使われています。

さて味は。
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まさに新潟の酒。

くどみのない水の如き味わいと、上質な果物の香り。

白ワインをさらに極上にしたような。

悪い日本酒特有のベタベタした感じがありません。

こういう酒は美味すぎ飲み易すぎで、二日酔いのもとですね。

 

新潟の酒は美味い。

 

戦国時代、軍神と呼ばれた上杉謙信公は、大の酒好きで、いくさの陣中でも、馬上杯と呼ばれる四合近く入る盃を手にしていました。

馬の上で酒、、、。

しかも通すぎて、つまみはもっぱら塩か、良い梅干しだったそうです。

結果、彼は49歳の時、厠(かわや、トイレ)で用を足している時に、脳卒中で亡くなりました。

冬の越後(新潟)の寒さに加えて、普段の大酒と質素なつまみが高血圧を呼び、温かい座敷から冷たい厠に入った時に、急激に血圧が上がったのでしょう。

彼の辞世の句は、

「四十九年 一睡夢 一期栄華 一盃酒」

「49 年、人生は一睡の夢、ひとときの栄華、一杯の酒」

 

彼は酒に人生を見ていたのかも知れません。

しかし、くれぐれも飲みすぎには注意を。

けど、こんな美味い酒を毎日飲めるなら、そりゃ飲みすぎるよ(笑)

上杉謙信公の時代から、銘酒「吉乃川」はあったそうです。きっと口にしていたはず。

遥か昔に思いを馳せ、盃を傾けるのも一興。

 

 

 

おまけ
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うる星やつら」「めぞん一刻」「らんま」等の漫画家、高橋留美子先生が褒章授与時に作られた限定ワンカップらしいです。

やっぱ限定品に弱い。


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