和泉響の東京風流記

東京での日々の趣味、雑学をエッセイに。

春のワカメ(磯野じゃないよ)

春は海藻が美味い

東京は三月に入り、少しずつ春の足音が聞こえてきました。

昔から三寒四温というとおり、寒い日と穏やかな日が交互に来ているような毎日です。

春は海藻類が美味く、最近は毎日のように、わかめや昆布の刺身を、ポン酢とわさびで頂いてます。

スーパーに行くと、けっこう売れていて、数が少なかったり。隠れ海藻ファン、あんがい多いなあ、と一人笑っています。

海藻って実は、日本人だけしか消化吸収できないんですよね。

[「海藻を分解できるのは日本人だけ」など 最新研究でわかった日本人の驚くべき体質 (1/3)| 介護ポストセブン

海外では、海藻はシーウィード(海の雑草)として漁の邪魔物扱いされています。

しかし、四方を海に囲まれた日本人は、海藻もありがたく頂き、日々の糧としたのですね。

奈良の正倉院に保管されている古文書「正倉院文書」には、わかめが給料として渡された記録も残っています。

わかめが給料、、、ちょっと嬉しくない。

まあ、それくらい大事にされていたと。

神様に神撰としてお供えもされていました。

じっさい、海藻は日本人にとって、味の故郷です。

昆布出汁がなかったら、世界に受ける日本食はなかったでしょう。

長い時間をかけて、海藻を消化できるよう、環境に適応して進化していった日本人だからこそ、作り上げられた味なのかも。

 

そんな事を考えつつ、今夜も風呂上がりに若布(わかめ)で一杯。





穏やかな夜です。

 

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